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● 月, 2003-08-11 17:26

すんでのところで水道が止まるのを阻止しました。
水は命の源。

さらにねむいときのメモ お盆編

続・ホラーにまつわるいくつかの事柄

前回の(というかさっきの)「ホラーにまつわるいくつかの事柄」で腑に落ちない点。
ホラーはそれ自体哲学的な要素を含むとしても、だから他の哲学的なテーマとも相性がいいというのはいささか理論の飛躍ではないのか?言葉のトリックでは?(セルフつっこみ)

それは実際問題としてはホラー作品の形式文脈によるところが大きいと思います。
(その形式自体はホラーが哲学的であることに由来しているんではないかと思う)

ホラーのひとつのパターンとして

何かよくわからない現象が存在する。

正体不明のお化けとかが出る(ギャー)

最終的にはなんかしらの呪いだったとかが分かってある程度すっきりする。

という展開があると思いますが、この何か良くわからない得体の知れないものの正体をはっきりさせるプロセスというのが、哲学の営みそのものであるので哲学的なテーマと相性が良かったり相乗効果があるといえば少しは了解が得られそうな気がする。

ではここで特別サービスとして興味深い例を解説しましょう。

「リング」という作品がありますが、これは僕としてはホラーと哲学の相乗効果の実践においてかなり高い水準を叩き出しているのではないかなあと思います。
だからこれを単純なドッキリものだと思ってた人はダサいというかがんばって欲しい。

リングというのは呪いのビデオとやらを見てしまったせいで7日後には死ぬことになり、なんとか回避できないのかとか、呪いの正体はなんなのかとか必死に知恵を絞って突き止めようとする話です。

お気づきではないか?7日というタイムリミットが何十年だったとしたらなんら問題はないのかということに。突き詰めるとそれはただ単に期間の差でしかない。劇中の登場人物たちが置かれた状況というのは7日という期間にデフォルメすることによって浮き彫りとなった我々の状況なのだと。

物語では絶対的な支配力を持つ「呪い」(これは死そのもの)を軸にいかにそれに立ち向かい、いかに生きるべきかといったテーマが展開され、見る者に考える機会が与えられます。これは重要なことだと思うが?さだこぎゃーとか、あんま怖くなかったよ、えっへんとかそんなことでいいのかな?

そしてこれと同様のメタファーには常に注意を払うべきです。例えば「CUBE」という映画があります。ここまで話を進めれば言いたいこと明らかかと思うんですが、つまり「CUBE」は「リング」と同じ話なんです。

つうかそれくらいのことも考えずに「リング」の話も「CUBE」の話もしてくれるなと思いますが、どうなんですか?
(注・ノリで言っているだけなのでしてかまいません)


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